弱気な時こそバイクに乗ろう
幾度となく自分を助けてくれたバイク。
これまでの人生で窮地に立たされたその時に、何度も何度も助けてくれたバイク。
バイクを愛する人ならきっと共感してくれると思います。
私はうつ病と共に生きて早くも25年。そしてバイクとは16年の付き合いです(でも基礎メンテも怪しいど素人)。
就職氷河期世代である40代で、かつ女性である事で就職戦線は負け戦ばかりでした。
生活費の不安と就活続きのストレスも大きくうつ状態に影響しました。
バスや電車など人が多い公共の交通機関を利用するのが困難な精神状態になり、必要な治療と投薬を受けるための通院が危険に晒されました。
どうやって、病院へ行こう?!
近所のコンビニへコーヒーとタバコを買いに行くのも辛いうつ状態で、バイクなど乗れるわけがないと思っていました。
そして私はある日突然、思い出します。
バイクの免許を取るために、梅雨時、毎回毎回雨の中HONDA CB400の教習車をコケさせながら、重量挙げの教習かよ!とセルフツッコミしつつも、雨だか涙がかわからない水で顔を濡らしながら、なんとか取得した中免。
あの時、何故そこまで頑張れたのか?
バイクが心の底から好きだったから。
心の隅々までバイクのかっこよさに惚れ込んでいたから。
バイクに乗って、自由を手に入れたかったから。
もしかしたら、うつ状態であっても、ある程度体力が残っていたら乗れるかも知れない。
そうひらめいて、またもや雨の中、麻布にあった病院までバイクに乗って行ってみました。
気持ち良かった。
(今にして思うと、車より格段に、運転にだけ集中するバイクという乗り物に乗ることで、余計な雑念が振り払われ気分のリフレッシュに効果があった)
あの頃、10年以上前。
そして今、バイクを手放さなければならない期日が出来てしまった事で、自責と情けなさにまみれてしまって、自由になれるバイクに乗ることさえ出来ないでいます。
まだバイクはそこにある。
なのに乗らないなんて、ライダーじゃない!
落ち込んでいる時こそ、バイクに乗ってメットのシールド越しに見える世界に生きなきゃ。