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職場の移動でパソコンの新調が必要になったため、購入候補を探して結局XP搭載のマシンを選びました。
XPは優秀なOSで安定性もしっかりしており、これでシステムを組んで社内LANを走らせていた企業さんは、MicrosoftのXPサポート終了でギャフンと言わされた場面も多かったのではないでしょうか。
シンプルで丈夫なOSを求め、Amazonで、セカンドハンド、つまり中古品のDELL製XPダウングレード版マシンを掘り当てました(掘り当てるというほど難儀な作業ではなかったですが)。
数ヶ月間、問題なく使えていましたが、ある日本体に電源を入れるとモニターには何もうつらず、本体からは「ビービービー、ビービービー」という断続的な警告音。
うちの職場は薪ストーブで毎日灰がデスクに積もるという環境。PCにとっては最悪の環境かもしれません。
「こりゃホコリにやられたかな」と考えましたが、いや待てよ。
まず、DELL製品であること。確か組み立ては低コストとスピードを再優先させられる国に丸投げだった記憶あり。
つまり、ちょっと甘い。雑さが否めない。
過去にヘルプデスクで勤務していた時、安価なPCは出荷状態でも不具合があった。
その最たるものは、「メモリの設置不良」!
パソコンの本体の蓋を開けることは、素人だった自分にとって本当におっかなびっくりでしたが今は違うぞ。
電気が通っていない状態で、かつ「静電気」さえ気をつけていれば、余程のポカをやらなければ大丈夫(コーヒー飲みながら作業してドリフをYoutubeで見つつうっかり吹き出して内部にビシャアア!とか)。
私が行った解決方法はこれです。
まず、本体天板に付いているロックを外して、側面の金属製パネルをパカっと外します。
配線がいっぱい、ぎっしり。
そこから、ハードディスクと、DVD・CDドライブを、ファンに貼ってある案内イラストに従って取り外します。配線類はそのままつけておいて大丈夫。むしろつてけおいたほうがよいです、後でわからなくなってしまいます。
そうすると、10cm程の縦長の板が数枚(マシン構成によって枚数は違います)、マザーボードに刺さっているのが見えるはず。
その板が、メモリです。
このメモリ、両端に爪がそれぞれついていて、その爪によってマザーボードにガッチリ設置されているのですが、これがちゃんとハマっていないと、今回のようなビープ音とともにマシンが不機嫌になってしまう。
ここで、静電気を放電します。
作業する手に帯電している静電気は、静電気除去キーホルダーなんかで放電しておいてください。
メモリを外します。両側に付いている爪をぐっと下に押さえると、メモリが浮いてきて取り外せます(複数のメモリがある場合は、枚数分やりましょう、どれが設置不良かわからない場合など)。
メモリの向きを間違えないように、もう一度はめ込み直します。
この時、縦長のすべての面が平行に、下までしっかりとはまり込むと、両側のツメが「カチ」と言ってきっちりはまり込みます。
この時、爪がちゃんと元の位置に戻りきっていて、浮いたり、ずれたりしていないことをチェックしてください。
すべてのメモリをはめ込み直せたら、DVDドライブ、ハードディスクを元の位置に戻します。案内イラストの逆をやればいいので、難しくはないと思います。
本体の側面カバーを閉めて、電源を入れます。
ビービー音、おさまって、Windowsが起動しました。
以上が私が行った一連の作業の解説になります。
パソコン内部に触ることに自身がない方は、ショップの修理コーナーのスタッフに依頼してください。
また、これはあくまで私の個人的作業レポートになりますので、どのビープ音にも対処できる方法ではないです。
そして、作業を行う場合は当方ではいかなる責任も負いません。
予めご了承ください。